運動不足でなぜぎっくり腰になりやすくなるの?
ぎっくり腰を発症する原因の1つとして運動不足があると言われています。新型コロナウィルスの影響で、テレワークやステイホームから運動不足になる方も増えているのではないでしょうか?
今回は、運動不足でぎっくり腰になる関係について詳しく説明して行きます。
目次
運動不足とぎっくり腰の関係
現在、問題視されているのが、おうち時間の増加に伴う「運動不足問題」です。厚生労働省の健康21によると、「1日の平均歩数」は男性で7841歩、女性で6883歩と提言されています。しかし、現在は、新型コロナウィルスの影響によりテレワークや外出機会の減少の推進に伴い、1日の平均歩数が3000歩未満の方が3割もいると言われています。活動量の低下に伴って、太ったなどの声もよく聞くことも多いです。そして、現在、コロナの2次被害として「運動不足による腰痛」に悩む方が多くなっています。運動不足により、筋力が低下し、急激な動作によってぎっくり腰を発症するケースもよく聞きます。そこで次に運動不足によってどうしてぎっくり腰が起きるのか説明して行きたいと思います。
健康日本21(第2次)の推進に関する資料/厚生労働省
どうして運動不足によりぎっくり腰って起きるの?
筋力が衰え、柔軟性が低下する
脊柱は首から腰にかけて緩やかなカーブを作っており、このカーブのおかげで体を支えています。しかし運動不足になると、腰周りの筋肉が衰えてしまい、柔軟性が低下してしまいます。このことで、脊柱全体や腰椎のバランスが崩れてしまい、腰周りの筋肉に過度な負担がかかります。この硬い筋肉の状態により、急激な動作(捻る・持ち上げるなど)を行うことで「ぎっくり腰」が起こりやすいと言われています。また、無意識に腰をかばうことにより、膝や肩など他の関節にも負担をかけることが多くあります。
血行障害により老廃物が溜まってしまう
運動不足によって筋肉が凝り固まった状態が続くと、その部分の血行が滞ります。そして硬直した筋肉が神経を圧迫し、凝り固まった老廃物が神経を刺激することで、痛みを出す発痛物質が作られます。筋肉が凝り固まった状態すなわち硬い状態であると血行障害が起こり、より痛みが過敏になりやすいということをよく聞きます。この筋肉の硬い状態により、急激な動作(捻る・持ち上げるなど)を行うことで「ぎっくり腰」が起こりやすいと言われています。
運動不足によりストレスが解消されず蓄積される
適度な運動はストレス発散に効果的であると言われています。また、運動によって、身体がある程度疲労する為、夜の快適な睡眠にも繋がりやすいとも言われています。このことから、運動不足になるとストレス発散されにくくなり良質な睡眠を取ることも難しくなってきます。「ストレスを抱えることで腰痛が悪化する」という科学的な根拠があると言われています。
ストレスにさらされていると、自律神経のバランスがおかしくなり、脳から出る痛みを抑えるホルモン物質のバランスが低下し、わずかな痛みでも強く感じたり長引いたりすることがあります。疲れが取れない状態で生活することで、筋肉の柔軟さが損なわれ、「ぎっくり腰」や慢性的腰痛に繋がるとも言われています。
運動不足によって肥満を招く
運動不足になると、肥満となりやすい傾向にあります。そして肥満は腰に負担をかける要因の1つとなっており、ぎっくり腰になりやすい体質・体型とも言われています。肥満になることでお腹が出てしまい反り腰の姿勢になりやすいとも言われており、この反り腰姿勢もぎっくり腰を引き起こしやすい姿勢とも言われています。
運動不足度セルフチェック診断について
先ほども説明させて頂いたように運動不足によって様々な影響が出ることで、ぎっくり腰に繋がりやすいです。その為まずは、自分自身が運動不足なのかチェックしてみましょう。
✅背中に手を回しにくい
✅1階分でもエレベーター・エスカレーターをよく使う
✅歩ける距離への外出を控えてしまう
✅休みの日は家でゴロゴロしていることが多い
✅立ったり、座ったりする際の支えが欲しい
✅よくものにつまずく
✅立ったまま靴下を履けない
✅お腹が出たのが原因で着られなくなった服やズボンがある
✅坂道や階段を登ると息切れがする
✅行動を起こす際につい「よっこいしょ」と言ったり終える際のため息をついたりする
✅トボトボと歩くことが多い
✅軽い運動であっても、翌日まで疲れが残る
診断結果
該当数が0〜2個の方は素晴らしいです。運動不足ではありません。引き続き運動を継続しましょう。
該当数が3〜4個の方は運動不足予備軍です。
該当数が5〜9個の方は運動不足です。
該当数が10個以上の方は要注意です。転倒など引き起こしやすい可能性がある為、体にあった運動を行いましょう。
ぎっくり腰の再発を防ぐ為の運動とは?
ぎっくり腰の場合は、一般的に発生から3日目くらいまでは、激しい痛みを伴うことが多い為、動かさない方が良いとされていますが、痛みが引いてきた際は、少しづつウォーキングなど有酸素運動を行いましょう。有酸素運動を行うことで、脂肪燃焼効果や運動不足にも効果的である為無理のない範囲で行いましょう。また、前回の記事で書かせて頂いたぎっくり腰の予防・おすすめのストレッチ・筋トレについてもそれぞれの不良姿勢による筋トレ・ストレッチ方法を載せているため、是非ご確認ください。
まとめ
今回は、運動不足とぎっくり腰の関係について紹介させて頂きました。運動不足になるとぎっくり腰が起こりやすい為、日々適度な運動をするように心がけましょう。
当院では、ぎっくり腰になってもすぐに対応できるように、アイシング・テーピング・鍼治療・炎症を抑える特別な電気治療器を置いています。
また、昔ぎっくり腰になって腰のしんどさ・辛さがある方には、骨盤矯正・猫背矯正・下半身の矯正も行っています。
もし気になる方が入れば、ぜひ電話・メール・LINEでご予約ください。
辛い痛み・他院で改善しなかった身体の不調、
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