「猫背改善のための寝方ガイド」〜姿勢を整えて快適な睡眠を

猫背に悩まされている・・・

寝方によって首や肩がしんどくなってしまう・・・

楽な寝方がわからない・・・

この記事を見て頂いているということは、こういった悩みを抱えていませんか?

寝方によって、翌日の疲労感が変わったりするなど睡眠の質にも関わってきます。

今回は、そんな悩みに対して、理学療法士が教える猫背改善に向けた寝方ガイドについてご紹介します。

この記事を監修してくれた先生

理学療法士・国際パーソナルトレーナー

田中 誠人先生

急性期・回復期病院、老人保健施設でのリハビリ経験をもとに幅広い分野のリハビリを担当。

脳外臨床研究会など様々なセミナーへも参加。

「患者様の幸せを第一に」予防分野への興味を頂き、国際パーソナルトレーナーの免許も取得。

現在は、健康増進など第一次予防について取り組みを行なっている。

猫背の方は、仰向きで寝ると良い!?

寝るときは、背骨が自然なS字カーブを保つような姿勢を心掛けましょう。

背中や首の部分が無理なく伸ばされるような寝姿勢が重要です。

猫背を改善していくためには、頭部や首を支える腰や肩に負担がかからないことも大切です。

仰向けで寝るといい理由とは?

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仰向けで寝るメリットとして、2つあります。

・背骨のカーブが適切に維持される

・呼吸改善

背骨のカーブが適切に維持される

仰向けで寝ると、頭、首、背中、骨盤が自然な位置に保たれるため、脊椎の健康を促すことができます。

特に正しい寝姿勢を保つことで、背骨のカーブが適切に維持され、慢性的な背中や首の痛みを軽減することができます。

呼吸の改善

仰向けで寝ることは、正しい姿勢をとるために呼吸に対して負荷がかからないため、呼吸を改善するのに役立ちます。

仰向けで寝る際のPOINT!!

2つあります。以下の通りです。

・膝の下にクッションを入れてあげる(軽く膝を曲げる)

・体全体の接触面積を増やす

膝の下にクッションを入れてあげる(軽く膝を曲げる)

仰向けで寝ている人にとっては、腰周辺の筋肉が突っ張ることで痛みが走ることがあります。

その場合は、仰向け寝の状態でも膝を曲げて寝るようにすることで、腰の筋肉の緊張が緩和されて痛みが和らいでいきます。

ただ、寝ている間に膝を曲げた姿勢をキープしづらい時は、膝の下にクッションを敷きこむことでも同じ効果を得られます。

体全体の接触面積を増やす

寝るときに接触面積が多い方が良い理由は、4つあります。

  1. 快適さ:接触面積が多いほど、体重がより広く分散され、特定の部分にかかる圧力が軽減されます。これにより、寝ている間に身体の特定の部位が痛くなりにくくなります。
  1. 安定性:接触面積が広いと、寝具がより安定している傾向があります。寝返りをうったり、体位を変えたりする際に、寝具がずれにくくなります。体の一部が寝具の外にはみ出すことも少なくなるため、安心して寝ることができます。
  1. サポート性:接触面積が多いと、体の各部位を適切にサポートする能力が高くなります。例えば、マットレスや枕が適切に体を支えることで、背骨の自然な曲線が保たれ、姿勢が良くなる可能性があります。
  1. 温度調節:接触面積が多いと、体と寝具の間に空気がたくさん含まれるため、体温がより均等に保たれます。これにより、過度の暑さや寒さを感じにくくなります。

猫背を解消したいなら、うつ伏せ・横向き寝はNG!?

うつ伏せ寝

うつ伏せで寝ると、人は呼吸をするため、意識的に左右どちらかに顔を向けようとします。

そうすることで、首が捻れた状態が続き、背骨の歪みに繋がります。この為、背骨の歪みから姿勢の歪みが起こり、猫背姿勢を引き起こしやすいです。猫背を解消させ、姿勢をよくする為には、うつ伏せ姿勢は避けましょう。

横向き寝

横向きで寝ると、背中が丸まった状態になりやすい為、猫背が解消しにくい姿勢となります。

猫背姿勢予防!良質な睡眠を追求するための理想的な寝具選びとは?

適切なマットレスの硬さ

適切なマットレスの硬さは、個人の好みや身体の状態によって異なります。

ミディアム(中程度の硬さ)マットレス: ミディアムの硬さのマットレスは、多くの人に適しています。背骨の自然なカーブをサポートしながら、快適な寝心地を提供します。

重要なのは、自分自身の快適さとサポート性です。

寝てみて体の特定の部位に不快感や圧迫感を感じる場合は、マットレスが合っていない可能性があります。

マットレスを選ぶ際には、試し寝や返品ポリシーを確認することもおすすめです。

また、専門家や医師に相談して、自身の具体的な状況に合ったマットレスの硬さを選ぶことも重要です。

適切な枕の高さ

枕には首の骨のカーブを支えることで、寝ている間も姿勢を維持する役目がありますが、枕の高さを適切に合わせることが寝姿勢を改善しやすくなります。

枕が高すぎると首筋や背筋に負担がかかりすぎるのを防ぐために背筋が丸まってしまい、逆に低すぎると首のアーチが崩れて寝違えや首を痛める原因にもなります。

枕使用時に、頭が腰の位置より4cmほど高い位置が理想とされています。

適切な硬さは?

頭が沈みすぎない程度の硬さが重要!!

反発力の高さによって寝姿勢にも影響する部分が大きくなります。背骨全体はS字にカーブしており、首の骨は前弯のカーブがあり、仰向けになった時には布団と首筋との間に空間ができます。首への負担をサポートすることが猫背対策や頭が沈みこまない枕を選ぶことになります。

枕が柔らかすぎると頭が支えられず姿勢が崩れ、硬すぎると頭部にかかる圧力が分散されずに首筋から背筋にかけての負担が大きくなってしまいます。適切な硬さの枕は個人差が出てくるので、自分の寝姿勢や頭をしっかり支えてくれる枕として長く使えるものを選ばないといけません。

姿勢をととのえて、快適な睡眠をとろう!

健康な生活を送る上で、睡眠は欠かせないものです。本日紹介した、猫背の方は寝方によっても姿勢の影響されてくる為、猫背姿勢を治したい方は注意が必要です。

また、楽な姿勢で寝るために、なるべく体の接触面積を多く取る必要があり、クッション・タオルなど利用して、快適な睡眠に繋げましょう。

当院では、姿勢の状態を把握できるAI検査を実施しており、治療結果や体の状態の可視化を患者様と一緒に共有させて頂いています。状態を細かくチェックした上で、患者様の体に合わせたオーダーメイドの施術を実施しています。

気になる方は、是非電話・メール・LINEでご予約・お問いわせをお待ちしております。

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